人生の失敗3~ベンチャー企業へ転職するもメリットを感じられず編~
前々回→100万円の詐欺被害に遭う編
前回→ニュースキンのネットワークビジネスで典型的な失敗例となる編
つづいてはベンチャー企業へ転職するもメリットを感じられず編です。
- 副業だけでなく本業でもチャレンジだ!と転職を試みる
- とにかく稼ぎたい・・・「エンジニアから営業への転職でうつ病寸前」編へ
副業だけでなく本業でもチャレンジだ!と転職を試みる
意識が変わり、中小企業のエンジニアとして成長していく
100万円の詐欺被害→ネットワークビジネスで失敗と負の波に乗っていく私。
しかし一方で本業(プログラマ)では4年以上の経験を積み、新卒の時とは見違えるように成長。
海外の重要なシステム開発のプロジェクトメンバーに抜擢され、その中でメインとなる重要部のプログラムを任される人材へと育っていきます。←自分で言うな
というのも、前回のネットワークビジネスの記事に書きましたが、とある本との出会いによる影響が本当に大きかったです。
自己啓発本やビジネス書を読み漁り、普段の振る舞い・仕事に対する意識、行動が変わりつづけ、自分でも昔の自分が他人と思えるレベルに成長を遂げていました。
ちょっと横道にそれますが、この時の自分の変化をあげていきます。
本なんて全然読まない→自己啓発本・ビジネス書を読みまくる
まず、それまで私は本当に本なんてまともに読んだことなかったです。
読むといえばジャンプとマガジン(笑)
私はバドミントンが好きで社会人になってもずーっとやっているのですが
バドミントンで知り合ったちょっとだけ年上の人がいて、その人の家にたまたまあがらせてもらう機会があった時、ビジネス書が並んでいる本棚を見てびっくりしていました。
「若いのにこんな勉強熱心だなんて・・・すごいな・・・」
「俺なんてこんな本拒絶反応がすごすぎて全く読む気が起きんわ・・・」
という感じででした。
それがたった1冊の本との出会いで真逆になるなんて。
ターニングポイントとなる本によってガツーンと脳を揺らされた後は、それはもう次から次へとその著者さんの本を買いまくりました。
そこから派生して、自己啓発本やビジネス書が大好きになり、どんどん本を買って読むように。
もし今、昔の私のような人がこれを見ているなら伝えたい。
人は1つの出会いでどうにでも変わるのだと。
仕事中に寝る→バリバリと仕事をこなす
今は懐かしいですが、新卒当初は仕事中に寝まくってました(笑)
ちょっとつまずいたりするともう眠くて眠くてどうしようもなく・・・
学生時代の授業の時も、ノートを取らなきゃと思いつつ、退屈な授業はもう本当に起きてられなかった。。
こうなるともう、水を飲もうがトイレに行って顔を洗おうが、何をしても全く無駄なんですよね。
それがなんと、一切眠気すら起こさずバリバリと仕事をこなすように!!!(普通のことなんですけどね)
当時は自分が決してやる気がないわけではないと思っていましたし
この眠気問題の解決法がわからず、実は結構悩んでいたのですけどね。
今ならこの理由がわかったような気がしています。
やる気という表の部分というよりは、もっと深い深い内面的なところで、面白さややりがいを感じられていなかったということが原因だったと思っています。
社内勉強会をボイコット→積極的に学びになる点を探す
22歳、新卒から働き始めた会社ですが、この会社では
プログラマとしても必要なのは人間力。人間力の向上を図るべし!
という社長の考えがあり、月に1回、自社に全社員が集まって1時間ほど「致知」という雑誌の朗読を行う社内勉強会があったんですね。
↓ 致知という雑誌はこれですwww.chichi.co.jp
事前に各自に致知が配られ、この勉強会前に自身で感銘を受けたところなどにマーカーを入れて、そこを勉強会で発表するという形式でした。
これが、私だけでなく同じ職場で働くほとんどの人間が、もう苦痛で苦痛でしょうがないと感じているイベントでした・・・(笑)
「人間力向上とか言ってるけどさ、まず社長が変われって話だよな」
「この勉強会って、はっきり言って宗教・洗脳だよね」
「今日の勉強会のやつまだ読んでないよ~ヤバいよ~。昼休みにパパっと読まなきゃ!」
と、社長の想いとは裏腹に社員の中ではなんとかして凌ぐだけのイベントと化していました。
「仕事で忙しいので今月は参加できません!(嘘)」という社員もちらほら。
私もそんな凌ぐ側の一人だったわけですが、本の影響で、このイベントへの見方も変わってきました。
「社長の行動が伴わないのに人間力を高めろとだけ強要してくるせいでこのイベントが悪く見えているだけ(←ひどい言いよう)で、致知や人間力向上という勉強自体は悪いものではない!」
「結局ここから自分は何を学ぶかだよな」
と、前向きにイベントを捉えるように。
同じ事実に対して、どう受け取るかは人それぞれ。
例えある人にとっては嫌なことでも、自分の受け止め方次第で良いことに変えられると思うようになったということですね。
カンブリア宮殿が面白いなんて理解できない・・・!!→めちゃくちゃ面白いやん・・・
今でも明確に覚えていますが、前述の致知の勉強会にて、社長の右腕の部長が
「昨日何か仕事のヒントにもなるかなと思ってカンブリア宮殿を見ていたんだけど、そこで~という話があって・・・」
「皆もカンブリア宮殿面白いから見てみるといいよ!」
という話をしていて、私はとてつもない衝撃を受けました。
「カンブリア宮殿ってあのクソつまんなそうなよくわからない仕事の番組!?部長はあんなの見てるのか・・・ありえない。。あんなの見るなんてありえない。。そして面白いなんてマジで理解できない・・・!!」
と。
私にとって、テレビと言えばバラエティー・ドラマ・お笑い・エロ(笑)を見るためのもので、仕事の疲れを癒すものでした。
仕事のためにテレビを見るなんて、考えられなかったのです。
それが、本との出会いによって180度状況が変わりまして
テレビと言えばカンブリア宮殿・ガイアの夜明け・ドキュメンタリーなどしか見ないという変貌ぶり。
カンブリア宮殿の社長の苦労話とか、絶望から這い上がったエピソードとか聞くと
「すげぇよ・・・この人すごすぎるよ・・・」
とかって感動して泣き出す始末(笑)
もうね、娯楽に使う時間がもったいないと感じるようになってしまって、何か生きる上で役立つ情報が含まれているものしか見たくなくなってしまったんですよね。
まぁそれはのめり込んでいた時期の話で、今はたまにバラエティーも見るし、タイムリーには半沢直樹も見てますけどね!
そんなわけで知的好奇心が溢れ、心の底から興味深い・面白いと思って進んでカンブリア宮殿などの番組を見るように。
ほんと、自分で自分の変化が怖いレベル。
成長することで、もっとチャレンジができる企業へ転職してみたくなる
本に出会って私の意識・思考は大きく変わっていきました。
そしてその思考の変化が行動の変化となり、仕事上の成果となって表れていきました。
結果、海外の重要なシステム開発のプロジェクトメンバーに抜擢され、その中の重要部のプログラムを任されることになったわけです。
そして実はこのプロジェクトで、前回ちらっとだけ書いたとても優秀な同い年の同僚と出会います。
ちなみに彼は大手の開発会社の社員で、このプロジェクトは彼の会社のプロジェクトでした。
彼の会社のプロジェクトにて人手が必要ということで、私の他、近くの中小企業の人材が集められたという形です。
私の地元のシステム開発は、大体このような形で成り立っています。
周りの中小企業は、ただの派遣会社みたいな構図です。
だから、大手の会社に入らない限り、基本的にはいいように使われるだけの立場。そして大手より儲かることはなし。
悲しい社会の縮図を見ました。
さて、話を戻しまして
彼は若いながら常に己を高め続けており、明らかに異質な空気を纏っていました。
成長を諦めた、いわゆるうだつの上がらないサラリーマン連中と比べるとそれはもうダイヤモンドと鼻くそレベル。
己を高める喜びを知り、変わり始めていた私は彼に同類の匂いを感じ取ります。
プロジェクトでは、ペアプログラミングという2人1組で1つのプログラムを完成させる手法を用いることになったのですが
なんとプロジェクトリーダーは、私と彼をペアにしました。
同類の匂いを感じ取り、彼とお近づきになりたいと考えている私の意図を察してくれたのかと思いましたわ。
そしてそんなプロジェクトリーダーの計らいがあり、彼とは一瞬で意気投合しました。
仕事をする傍ら、 お互いが今読んでいる本について語ったり
将来どういう仕事にチャレンジしていきたいかを語ったり
お互い自慢の彼女もいたし、実は彼も私と同じ高専だった(同い年だけど彼は訳あって入学して早い段階で辞めてしまっていたので知らなかった)ということがわかり
とにかく話は尽きませんでした。
毎日、仕事では高め合って、雑談は弾んで。とても楽しい日々でした。
これが切磋琢磨するということか、と。
そしてそんな2人は成長していくが故、今いる環境では満足できなくなっていきます。
今の世界から飛び出したくなっていきます。
彼の会社は私の地元では優良企業という認識の大手の会社だったんですけどね。
普通の人なら「これで一生安泰だ」なんて思うところかもしれませんが、自分の可能性を求める彼は違います。
もっと成長したい。もっとチャレンジしたい。もっと人生を充実させたい。
その想いを叶えるべく、彼は私より少し先に会社を辞め、東京の会社へ転職していきました。
私も想いは同じ。
一生田舎の中小企業で生きていくという選択では満足できない。
人生一度きり。もっとチャレンジできる仕事がしたい!
それには俺も東京に行くしかない!!!
と、彼を追うように転職する決意を固めます。
しかし、そこには障害もありました。
8年間想いをよせ、ようやっと付き合えることになって「絶対結婚するぞ!」と思っていた彼女がおりまして、付き合って3年くらいだったでしょうか。同棲もしてました。
私としてはもちろん東京にも一緒に来てほしかったのですが、地元にいたいという強い想いを持つ彼女。
相談はしましたが、一緒に行くことはできないと。
こればっかりはどうしようか本当に悩みました。
でも、1度きりの人生。
もう妥協の選択で人生を生きていたら、自分の心に嘘をついたら一生後悔するだろうという想いがありました。
散々悩んだ結果
「やるだけやって満足したら戻ってくるから」
と伝え、遠距離恋愛をする覚悟を決めました。
そして4年半働いた最初の会社を後にし、ベンチャー企業のエンジニアへと転職するのでした。
若干条件を妥協してベンチャー企業へ転職する
実は、彼女のくだりはちょっとかっこよく書きましたが、本当は少し話が違います。
彼女が地元に残りたいという話は、私としても極力尊重したいものでした。
この人しかいない!と思っていた彼女でしたし、本当に大好きだったからです。
後でここだけ抜粋して書きたいくらいですが、少し恋愛エピソードを記載しますと
高校時代、想いを寄せて猛アタックするも、一番身近な同じ部活の友人と付き合ってしまうという耐え難い状況に陥り・・・一番一緒に喜び合いたい卒業式でも、その友人とは口を聞けない関係になってしまったんですよね。。
その後なんとか彼女を作って忘れようと思って、さんざん紹介やら合コンやらをしてみるも、彼女を超える感情になれず・・・
どうにもこうにも未練が残ったまま、数年経って彼女が破局したことを聞きまして。
その時は友人とも彼女とも絶縁状態だったのですが、彼女の連絡先を別の友人づてに聞き、数年越しの猛アタックをかけ続けるという。
そして!それがなんと実った!!!という恋愛だったもんで。。
苦節8年。私はこの経験が人生で1番の成功体験となっています。
なので、実は最初の最初から「俺は東京の会社に行くぜ!」というわけではありませんでした。
彼女と一緒に過ごしつつ、でももっと今よりチャレンジできる仕事をするにはどうしたらいいのか・・・
と考え、私はこのような結論に辿り着きました。
東京に本社を置きつつ、地元に働ける場所がある・・・
そんな会社なら最高じゃないか!!!
と。
例えば期間限定で、一時的に東京に作業しに行くという話であれば、全然OKでしたしね。
というわけで、そんな会社に絞って転職活動を始めます。
あらゆる転職サイトに登録し、めちゃめちゃ情報を見まくりました。
しかし私の条件に合致する企業は本当に少なかったです・・・
条件としては以下です。
- 東京に本社があり、地元に働ける場所がある
- 最先端のことをやっている or 面白いチャレンジができそう
- 年収が今の会社より高い(当時の年収は350万円くらいで、できれば500万円以上を望んでいた)
まぁ、最後の年収500万円という条件が厳しかったですよね。
今思えば自分の市場価値として高望みしていたと思いますし。
結果、ピンと来る企業が3社くらいあったのですが
1社はメールしたのに返事が返ってこず・・・そんな企業こっちから願い下げや!!!と。
2社目は書類選考で、普通に落とされました。
そして3社目、それが社員30人くらいのベンチャー企業でした。
正直、最先端のことをやっているかどうかはよくわかりませんでしたが
とにかく自由な社風、アットホームな社風、そして若くても色々チャレンジできそうという社風は求人の情報から感じ取れました。
何より求人のメッセージに熱いものを感じました。
そしてこの会社の面接に行くことになるのですが
この会社年俸制で、面接の時に給与面についても話したのですが
「給料は毎月手取り約22万円、ボーナスはなし。年収でいうと今の会社とほぼ変わらないと思う」
と言われました。。
転職するなら当然年収アップもしたいと考えていた私にとって、残念ではありましたが、面接でも自分とマッチするものを感じた私。
面接後合格の連絡があり、条件が厳しく他にピンと来る会社がなかったですし
妥協できるとしたらこの条件だけだ、ということでここに行くことを決意。
ベンチャー企業への転職を決めたのでした。
そして、地元の事務所で働くつもりでいた私に
採用担当から「最初から東京で、まず2年を目安にして働いてもらえませんか?」と打診があったというわけなのです。
「会社の状況やメンバーの意向などもよくわかってない私がここで断ったらどうなってしまうだろうか・・・合格取り消し??」
「会社が求めていることを簡単に断ってしまうのはどうだろうか・・」
などなど、色んなことを考え、彼女と話し合い
結局のところ最終的には戻ってこれそうということで、やるだけやって満足したら帰ってくるという気持ちで東京行きを決めたのでした。
以前の中小企業と比べたベンチャー企業の良くなかった4点
良くなかった点① 開発の仕事の形が前の会社と変わらない
決意を固めベンチャー企業へ転職したものの、早速ギャップがありました。
ベンチャー企業というと新しい事業にチャレンジし、そこで大きな利益を作っていくイメージがあったのですが
この会社の場合はなんだか前の会社と同じような形(ただ大手の仕事を受けるだけの形)で仕事をしている・・・という状況でした。
ここから脱却して自社サービスを開発して稼ぐなどをしない限り、開発で真の幸せを得られることはないと個人的には思っています。
良くなかった点② やる気有・結束力有・会社が好きなメンバー→自主的なサービス残業の蔓延
アットホームさがあり、社長始め社員の皆のことはとても好きでしたし、居心地は非常に良かったです。
しかしやる気があって結束力を持った会社が好きなメンバーしかいないという状況は、自主的なサービス残業の蔓延という環境を作っていました。
私もメインの仕事の傍らiPhoneアプリを作ろうと意気込んで、その作業は定時後に着手していました。
帰りは早くて22時くらい。大体0時を目安に帰るという状況でした。
案件の状況次第では、皆徹夜も自主的に行います。
この会社で私が携わったとある案件が、非常にまずい状況に陥ったことがあったのですが、その時は何日連続で徹夜したことやら。。
デスクチェアで休憩的に寝るくらいで、ずーっと作業してました。
しかし、これについては人によって意見は変わってくると思います。
私としては仕事のチャレンジで転職したわけなので「自主的なサービス残業なんて絶対悪だ!!!」とは思っていませんでした。
ただ今の時代、冷静に客観的に考えると、やはり良くない気はします。
少ない時間で大きな結果を残すための努力が大事かなと。
良くなかった点③ 危機的な経営状況で給料支払い遅延
前述のように皆働けど、経営状況は非常に厳しい状況でした。
私が入社してから少しして発覚しましたが、2000万円くらいの大きな案件が盛大に火を噴いていました。
その影響で、なんと全社員に
「給料支払いの遅延を少しの間だけ許容してくれないか」
と打診がありました。
私は会社のためならとそれを許容し、2週間くらい遅延する月が数ヶ月続きました。
しかしこれを彼女に話すと
「給料支払い遅延だけは会社を経営する上で絶対にやってはいけない・理由がどうであれあり得ない。致命的。」
と、情状の余地なしといった感じでした。
良くなかった点④ 給料(年収)が前の会社と変わらない
給料(年収)ですが、年俸制でボーナスもなく、いくら残業してももらえる額は変わりません。
面接時の話の通りで、前の会社と何ら変わりはありませんでした。
むしろボーナスがない分低くなったような・・・
まとめ
前回、前々回の失敗記事に比べるとだいぶインパクトが薄い失敗ですが、今回のエンジニアからエンジニアへの転職での失敗点をまとめると
結局、総合して前の会社と大きく変わらなかったというところです。
将来的な不安を覚えたこともあり、私はこの会社に早々に見切りをつけ
丁度1年ほど働き、次の転職を決意するのでした。
とにかく稼ぎたい・・・「エンジニアから営業への転職でうつ病寸前」編へ
続いては、エンジニアから営業への転職でうつ病寸前編です。
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